コンサート や レコーディング などの仕事を目指し 
音響系 学校への進学を考えている方へ



近年  国公立、私立大学 におきまして
情報表現科,情報芸術科 などの 学科名で各大学が 音響系 学部を多く新設しています。
(これは 少子化による受験者の減少により 受験者が多く見込める学科の導入によるものです)
「情報」を入れた名は 
取得可能な教員免許状に  高校教諭一種「情報」  を含む場合に この学科名が多く見られます。
4年生大学では いづれも 1年生では 実習を全く行なわない学校が ほとんどで 
2年になって ようやく 少しづつ行なう程度ですから 
実践で役立つ 音響技術は ほとんど身に付きません

入学金、4年間での授業料など学費総計 は 私立ですと 600万円以上 
国公立ですとその半額 250万円 程度です。

大学には 入学試験があります 私立大には 推薦などの制度もありますが 
推薦を選択すると 他校受験に対しての制約が出てきます。


一般専門学校は 入学試験が ある所もありますが 形式的なもので 
授業に対する態度に問題が無い事が確認できれば 
高校からの推薦などにより 基本的に 誰でも 学費を支払えば入学できます。
入学金、2年間での授業料など学費総計 は 250万円 位が相場です。
専門学校と言うよりは ピアノ教室、パソコン教室のように 
音響教室 の表現が妥当です。

特に 一般的な音響系学校への進学希望者は
プロの自活できる演奏者になる事は難しいが 現場スタッフのプロには
簡単になれるのではないかと
甘い考えの人が ほとんどで
本人だけではなく スポンサーとなる親も この業界を理解していないので
演奏者養成の専門学校だったら反対するが
音響系は 裏方の仕事だから 手堅いのではないかと 
簡単に「本人に興味があるなら」と出資してしまいます。

本人は
音響の仕事を現実的に正しく理解せず 自分が漠然と良いイメージを 
抱いているだけですから 本当に どの程度やる気があるかは 
自分自身で知るすべがありません
当社で志望動機や 現在の状態をレポートさせると 「単なる気まぐれで
音響の仕事をやりたいと 漠然と思っているだけ」 が すぐ露呈されます 
このような甘い考えで 一般専門学校へ進学すると 将来音響の一人前のプロになる事は難しく
卒業後 30才前頃まで自活できる仕事があれば運の良い方です
ほとんどの人は投資した学費すらも回収できず 他の職業へ行くのが現状です。

学校が新聞配達などのアルバイトを斡旋して学費や生活費を賄う制度や
奨学金制度などを利用している人もいますが 過去 出会った方において 
これらの人のやる気は 親に全額 出資されている方と
そう変わりありません
結局 卒業後 希望する業種に就職できなかったり 音響への興味が無くなったりして 
他の職種に就きますと 奨学金の返済に苦労しますから この制度のように
長期ローンを利用する場合 その前に 
自分が どの程度 この職種に興味があるか良く検討しなければ 後で後悔する事になります。


私立大学、特に 一般専門学校 において 
1年生は 中途退学者が一番多いので(それを見越して 多目に入学させています)
手間がかからない 座学が中心となり 
2年以降も 手間をできるだけかけずに 中途退学者を 少なくする目的もあり 本格的な実習は 
極力 後の方に行なうカリキュラムとなっています。



音響系 一般専門学校は 2年制ですので 
1年の時から 実習はありますが 初歩的な内容で 
ケーブルの巻き方から始まり 小型ミキサーの基本的扱いまで行い 
2年になって ある程度 1年の時よりは 本格的に行なう体制です。
学校により 
多少 内容が良い所もありますが 実習担当の教諭のやる気により 流動的ですので 
昨年は良かったので 今年も良いとは限りません。

当社から見れば 実践的能力指導においては どの一般専門学校も大差無く 
音響の仕事の上っ面を知る事ができるだけですから 
どんなに優秀な成績で学校を卒業した人も 実践の現場では すぐ使えません。
就職先については 伝統がある学校の方が 多方面の(他の職種も含め)会社とのコネが
ありますので その面は多少有利と言えますが
現場での実力が無ければ すぐリタイヤとなります。 

例外的に PA会社が主催している専門学校が 幾つかありますが 
このような学校は 現場実習が多く 一般的な専門学校より実力はつきますが 
授業が変則的、学費は 同じ位 かつ 就職先には コネが全く無いので 
自分で就職先を見つけ出さなければなりません。
これは 新しくできた 一般専門学校、大学の学部も同様です。


レコーディング、PA 系の 実力が必要とされる 
職種ほど 競争率が高く 一般的には 
専門学校の2年の夏休み中に 企業の研修などに参加し
見込みが あると判断されれば 卒業後 契約社員(アルバイト)待遇の入社となり
何年か後に実力が認められれば正社員へ昇格します  
最初から正社員で採用する事は まずありません。

運良く契約社員 待遇で入社できたとしても 
現場では 親切に教えてくれるような事はありませんから 
自分で先達のやり方を見て 技術を盗んで行かなければ上達できません 
それが出来ない人は  
遅かれ早かれ いづれ退社する事になり 概ね
1年以内に ほとんど辞めてしまうのが現状です。
これは 一般専門学校 在学中に 高校時代より楽で甘えた生活に慣れてしまい 
卒業後 いきなり厳しい現場へ放り出されると そのギャップに耐え切れなくなるためです。

一般の専門学校も 実践的指導を もっと行なえば良いのですが 
学校とはいえ企業であり 採算優先ですから 
1、手間がかかる、
2、厳しく指導すると中途退学者が増し 採算がとれなくなる 
3、現場で 即戦力となるよう 適切に指導できる人材がいない、
などの理由で 現状のレベルに甘んじています。
当社でも 一般専門学生のアルバイト希望者は 随時来ますが 
中途半端な知識と技術しか持っていないため 現場では使えないのが現状で 
こちらでは 初歩から指導を行なっているので 
むしろ 初心者の一般大学生で やる気のある人の方が 
すぐ上達し現場で使える人に なっています。 

当社では 現場での技術の盗み方まで 指導しますから 
こちらの指導 通り 実践すれば どの会社で働いても 使える人になれますが
戦場のような現場を 生き抜けるようにするため 学校のように 甘やかす事は しませんので
「指導 通り 実践できない= 音響の仕事に興味が無い」のが露呈され 
多くは すぐに脱落していきます。


音響系 学校の 卒業者や学生は 全国に沢山いるため 
ある程度の 現場経験者は別として 
他社では 最低限の事も知らない 初心者は 戦力にならず 結局 手間ばかりかかるので 
音響系 学校の 学生や卒業者以外を アルバイト(正社員は論外)に雇う事は まずありません。

音響系の学生が将来 自分が希望する職種へ就職したければ 
1年生の時に 自分が志す職種の会社へアルバイトなどで働き
ある程度以上の実力をつけておかなければ間に合いません 
1年生の夏休み中を どう過ごすかによって 2年生(大学は3年生)の就職活動に大きく影響します。
良心的な一般専門学校の先生は 「アルバイトなどをして 
実践の現場に触れておいたほうが良い」 等の アドバイスをしてくれます。
逆に言いますと 学校の実習をいくらマスターしても 
実践の現場では すぐ役に立たないと言う事を示唆しています。

本人の資質にも よりますが 
アルバイト先の会社は どこでも良いと言うことはありません 
どこの会社の現場でアルバイトしても 現場の雰囲気はつかめますが 
実力がUPすると言う事は無く 単なる雑用しかやる事はありません。
やはり それなりの上達するアドバイスや
指導をしてくれる所でなければ やる気がいくらあっても技術は合理的には
身につけにくく なります。

生活や学費のために働いている人は別ですが(遊行費 目的は論外)
夏休み中(この期間以外も そうですが 特に)他の職種のアルバイトなど している暇はありません。
この貴重な期間、時間、
夏休み中に 実践的知識、技術を 向上させれば 
今後 音響のアルバイトを行なうチャンスも増えますし 
それにより 収入も見込め 実践的技術なども より向上できます。
実践的知識、技術を 向上させる方法は 
当社に在籍すれば具体的に指導していますが 
(当社ほど ていねいに実践的な指導してくれる会社は 他にありません 
但し きちんと こちらの指導通り行わなかったり やる気があまり無いと判断
した場合などは 課題が進まなかったり こちらの指導も その方の 
やる気に合わせた内容、対応となります。) 
在籍していない人は 
このHPにもヒントが有るとおり 今は他の人が書いた色々なHPや雑誌を参考にしたり
やる気があれば誰にでも ある程度までは 行う事が可能かもしれません。
要はやる気があるか否かです。


尚、他の職種でも 身のこなしなど PAに役立つ仕事との一例としては 
荷物の運搬、引越し など 荷物の運搬を行なう職種が非常に有効です 
特に引越し業務は 荷物の基本的持ち方など指導する業者もおり この経験者に運搬させると 
こちらも安心して見ていられ任せられます。 
PA 特に ホールでのコンサートなどでは 機材運搬を行う機会も多くあり 
機材は総て貴重品ですから 落とさずていねいに運搬できなければ これさえも やらせてもらえません 
このような基本的な事がきちんとできないセンスの人が多くいます。
ライブハウスなどでは比較的大きな機材の持ち運びは一般的には
少ないですが モニターやマイクの移動は最低限ありますので
これらがきちんと行えないとセンスが無いとみなされます。
このようなセンスが無い人は 
機材操作でも ぎこちなくセンスが無いものとなり 
関連性がありますから 単なる機材運びとは言え
見る人が見れば この人はオペレーターとして基本的なセンスが
有るか否かを すぐ見透かされてしまいます。 

荷物の持ち運びや動作の機敏性など については 自宅で工夫すればシュミレーションして
運動も兼ねて簡単に行なう事ができます。
他の色々な事項においても やる気とセンスがあれば
自宅でシュミレーションして実践の現場で役立つ練習を行う事ができます。


良い学校を選ぶには 安易に決めずに手間をかけ情報を収集する事が重要です。
在学中に実技の試験が無い学校は 実習内容に力を入れていないと言って良いでしょう。
実技試験のある学校でも 実践的な実技試験が どの程度あるかにより
実習内容の充実度は異なります。
ほとんどの学校は 実技試験があったとしても形式的で初歩的な内容となっていますから 
実技の実力が全く無くても簡単に卒業できてしまいます 
成績は ペーパーテストのみで 決まりますから 
学校の成績が良い=現場で使える とはならない事が これでも分かります。
例えば コードの巻き方を どの学校でも 実習の最初に指導しますが 
巻き方を教えるだけで 早くきれいに巻けるようになるので 指導、確認はしません。
あらゆる事において 実践の現場では やり方を”知っている”だけでは だめで 
早く、正確 にできるレベルでなければ それが”できます”とは言いません。
このような状態が 専門学生は現場で すぐに使えない事を裏付けてしまっています。


大学の方が 就職の際 肩書きとしては(大学にも よりますので 当然
入学試験が易しい大学は それなりの肩書きしか得られないと原則的には言えます)
 専門学校より上ですから 多方面への就職の可能性が多いですし
年々 少子化により 競争率が低く 入り易くなっているので 
まず 大学進学の方を検討されるのが 妥当でしょう。

当社では 
大学、専門学校 等の進学の相談にも ある程度 応じる事があります。


当社の指導に比べれば 
どの大学、一般専門学校 いづれに おいても 特に優れた 実践的技術が身につけられる学校は 
ありません。 入学しましても  音響系アルバイトで実践的 技術を 必死に身につけなければ 
良い就職先に めぐり合える事は ありませんので  
中途半端な気持ちで 努力をしても 結局 周りで遊んでいる学生と大差ない 就職先しかありませんから 
必死に技術を習得するか 徹底的に遊ぶか 学生生活を どちらかに 早目に決めた方が 賢明と言えます。


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