当社の関係者以外の方がオペレーターを行う場合について


機材を配線し 簡単なミキサーの操作をして音を出す 程度でしたら 
多少機材の知識があれば誰でも出来ます。
しかし 

オペレーター で一番難しく必要な技術は スピーカーのチューニングなど音質の調整と
あらゆるトラブルに俊敏に対応できる知識と技術です。


一番重大なトラブルは スピーカーの破損です。
スピーカーは 許容限度を超える音量を出した場合 
ゴム風船が破裂するように 破損(飛ぶ)して 音が出なくなってしまいます。 
当然 コンサートは中断され 続行不可能になります。


音響系 専門学校在学、卒業生及び アマチュア(独学又は知識のある方から教えてもらった)の方へ: 
機材を配線して音を出し ミキサーで音量のバランスをとれる 位の実力で 
多少 オペレーターに関して 自身を持っている(自己評価)方が
よく当社のPA機材だけ貸してほしい などの要望がありますが 
バンドのオペレーターを甘く考えている方が非常に多く 
数多くの現場経験をすれば そのリスクの大きさを痛感されるのですが 

若い方で 経験が少なく 今まで大きなトラブルに遭遇された事が無い方の
ほとんどは こちらから見て 非常に危険な機器の取り扱いを平気で行なっています。

よく 大学の軽音部が自分達で機材を保有して使ってライブを行っている場合がありますが 
今まで きちんと安心して こちらが見ていられるライブに遭遇した事は皆無です。
いつトラブルが起こってもおかしくない状態で平気でオペレーターを
行っている姿は まさしく「怖いもの知らず」です。
まず 基本的なチューニングがきちんとできないので モニターはすぐハウリ、
(モニタースピーカーをきちんとチューニングすれば ハウリング・マージンにより 
していない時より 聴覚上 2倍以上の音量を出す事ができます。逆に
正しくチューニングしなければ 演奏者から モニターから何も聞こえない と苦情が出る事になります)
メインからはVoが聞こえにくい 
ミキサーのゲイン、フェーダー、パワーアンプ など基本的音量設定の知識不足や  
今出している音量が機材に対してどの程度のストレスを与えているか把握していなどによる 
音質の低下と機材破損の危険性 向上、
基本的 トラブル回避処置をしていない など 本人は全く気が付かず 
非常に危険な状態でオペレーターを行っています。

モニターの幾つから(単に配線の不良などで)全く音が出ていなくても
気がつかず 平気でオペレーターを行うなど 
技術以前の注意力不足が原因のトラブルと呼べる事もあります。


機材の破損などにより 音が出なくなればそのライブは 最悪中止となり 
ライブの やり直しは できませんから 
そのような事が無い様 予防できる 十分な機材取り扱いの知識、技術が まず必要となります。
PAはトラブルが非常に多く 短時間で的確に対処できなければ ライブが台無しになってしまいます。
バンドのメンバーは ライブのためにスタジオなどで時間を割き練習してきているのですから 
オペレーターがいくら謝っても許してはもらえないでしょう きちんとしたプロのオペレーターにやってもらえば 
良かったと思っても 後悔先に立たずです。

以上のように オペレーターを行う リスクを十分認識して 
機材の規模と自分の実力を判断して下さい。

自称 プロのペレーター の中にも このようなリスクを 認識(無知なため)せず
軽く見ている人が非常に多く見受けられます。 
このような人は 
「この現場で機材が壊れても 俺は知ったこっちゃ無い 
とりあえず自己満足できる機材設定、操作を行ない トラブルが起これば 
この現場に 二度と来なければいいだけで 他の現場で働けば良い」などと考えており 
そうか否かは オペレーターの やり方を見ていれば的確にすぐ分かります。
このような方は いずれ音響の仕事が無くなり消えて行きます。 

音響の専門学校の実習は機材の故障、トラブルなど無く 完動する事を前提と
していいますので 専門学校程度の実力の人が いざ現場でトラブルが起こると 
電源コンセントが抜けただけの一番初歩的なトラブルさえも すぐ対処できず
パニくってしまいます。

自分の実力に対して プライドを持つ事は 悪い事ではありませんが 
自分の実力(現場の実践における)以上のプライドを持つ事は  
うぬぼれとなり有害で非常に危険です そのような方は 
いづれ大きなトラブルを起こす素因を持っていますし 
技術の上達の妨げにもなります。
このような方に共通するのは 
単なる機材の薀蓄は一人前にたれるのですが 
聴覚、トラブルに対しての技術が無い事です。
単なる機材の知識は活字を丸覚えしてしまえば良いだけですから
何の自慢にもなりません。


音響系専門学校は多くありますが 
レベルは低く 実践的な指導は ほとんどできていない位ですから 
オペレーターはみな 独学で実践的技術を身につけているのが実状です。
今出している音量などが スピーカーに どの程度負担を与えているか 
スピーカーの仕様を知り パワーアンプなど他の機材との関連を踏まえ
正しく判断できるプロのオペレーターは ほとんどいません。
ほとんどのプロのオペレーターは  
単なる感で この程度なら大丈夫だろう などど いい加減な判断をしている人がほとんどです。
交通事故同様 大きな事故に遭わなければ 危険性を実感できないようでは 
オペレーターとしては失格です。


専属プロやフリーで活動されている方へ:

電話、メール等 で打ち合わせ しただけでは、
どの程度機材を安全に運営できるかなどの 
技量を こちらでは判断出来かねます。


オペレーターをある程度自立して
プロとしてやられている方 等は、
みなさん自分は、優秀であると自負している方がほとんどですが
当社以外の方がオペレーターを行った事によって 当社の機材が
破損、損傷 等 されたため 催し物への重大なトラブル等 
過去に多々ありました 
ライブハウスなどでも乗り込んできたオペレーターが 機材を壊したり 
調子を悪くして 帰る事が多いのも良く聞かれる事です。


オペレーターが乗り込んでくる 場合や 持込機材 等 ある場合
必ず事前に 当社より承諾を受けて下さい。
オペレーターの方の技量につきましては
オペレーター 審査試験 にあります
スピーカーとパワーアンプの知識審査: などによる審査も
日程に余裕があれば可能です。 

以下にあります資格の1級を お持ちの方でしたら初めに申し出て確認させて頂ければ 検討しますが
これらを お持ちでない方や2級以下の方の場合 使われる機材の
規模やレンタル機材の次のレンタルスケジュール 等 により 
お断りする事がありますので御了承下さい。
(尚、当社オペレーターの多くは 音響検定1級を楽に取得できた者ですし 
演奏家が毎日練習するように 当社オペレーターは チューニングなどに必要な
聴覚練習を行っていますので 技術レベルは高く  
他の フリーの方など 外部の方がオペレーターを行わなくても対応できると思います)

最低限 
スピーカーの音量、音質に関しましては こちらの指示に必ず従って下さい。
それが出来無い場合 スピーカーの破損や調子が悪くなる危険がありますので 
そのような 外部のオペレーターの方は お断りいたします。


特に 当社のオペレーターと外部のオペレーターが交互に
オペレーターを行う場合 chやゲインなど 卓の設定をいじられますと 
当社のオペレーターが アナログミキサーの場合設定を正確に記録できませんので
モニター環境などの設定が非常にやりづらくなり 演奏者にも迷惑がかかります。 

このような 演奏家に付いて来るオペレーターは 非常にまれですが 
先方からオペレーター付きである事を主催者側へも通告せず 
良くて直前に通告してくるのには非常に困惑しています。
(早く伝えておけば そのバンドを最後にするなど 
対処も可能な場合がありますが直前では どうしようもありません)
過去何度か 遭遇しました 演奏者付きのオペレーターにより 
こちらの指示を無視して 勝手に音量を上げ 
スピーカーを飛ばしたり  
持ち込んできた機材の影響でこちらの機材が壊れたり 調子が悪くなったり
重大なトラブルが多く発生しています。


機材を万一 破損、損傷、不調 等 された場合は、その程度により 修理代、
それ以後の催し物に与える
影響 等により 付加料金を請求させて頂く場合がありますが
間接的に雇われた方が オペレーターを行う場合は、機材をレンタルされた主催者と
これらの事について 支払いは誰が どのような分担にて行うか 等 
(前に述べましたように 外部オペレーターの中には 
「この現場で機材が壊れて 後の催し物がどうなろうが 俺は知ったこっちゃ無い 
とりあえず自己満足できる機材設定、操作を行ない トラブルが起これば 
この現場に 二度と来なければいいだけで 他の現場で働けば良い」などと考えて
いる暴走族のような人が多くいますので)

必ず
契約を交わして 事前に保証金などを取る などして 
後でトラブルと ならない様 対処しておいて下さい。
当社は 間接的オペレーターの方が原因の機材修理代金 請求は、
そのオペレーターを承認された主催者の方に行う事になります。



尚、以下の資格をお持ちでない方の中にも 
機材を安全、的確に、配線、調整、操作 等 出来る方は いらっしゃいますが
電話、メール等 で交流しただけでは、技量を判断出来かねます。


音響技術者 認定試験:
日本音響家協会 http://www.seas.or.jp/



技能検定試験 「舞台機構調整(音響機構調整作業)」
:
中央職業能力開発協会 http://www.javada.or.jp


当社でも 演奏家の派遣を業務として行なっており 
ライブハウスやホールなどの常設音響機材など 
当社以外の機材を利用しての演奏家派遣の場合 
当社からの一部機材持ち込みやオペレーターを派遣する事も
多くありますが 後でトラブルとならないように 
演奏者の契約時に必ず 
機材持ち込みやオペレーターを派遣が可能か否か から 
ワイヤレス使用に場合 周波数帯確認や
ガムテープ使用の可か不可などに至る詳細まで
の確認を行なっています。
きちんとした 演奏家派遣 事務所の場合これらの確認ができてから
出演契約をいたします。
このような確認をしない業者は 何事にもルーズですので
後で何かと色々トラブルが発生する危険が多いですから注意が必要です。


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